
SF小説 ザ・ラストセレクト1 警告
THE LAST SELECT VOL.1 WARNING ■ 第1章 プロローグ/安芸国の鮎(1) 照りつける日差しと、ゆるやかな風にそよぐ緑のコントラストに、純粋に美しさと安らぎを感じながら、この手には届きそうもないアロマの香りが感じられるほど、東京都心の生活から離れたこの時間(トキ)が何とも愛しく思えてくるのであった。 ここ広島県湯来町。 山間沿いの県道から数百メ−トル入った所に秘所といわれる川の風景がある。 秘所といっても、鮎釣りの穴場で一般の人にしてみればただのカワなのだが・・ 鮎といば信州長良川が有名だが、ここ湯来町に流れるみのき川も数少なくなった清流のひとつである。 その日、久々の休暇をとったTobaは、数年ぶりに東京から郷里に帰り、父の運転で朝早くから秘所と呼ばれる場所に向かっていた。 いつしか流れ行く窓の外の郷土の風景に、Tobaは、当然のように小学生の頃の自分を想い出していた。 この時期になると、休みの日にはいつも父の鮎釣りに伴なって出かけていた。父は、鮎の穴場を求めながらも子供も遊べて安全な釣場を捜しては、当時、太田川上流の後山や加計町の辺りまであちこちの川を転々としていた。 一緒に出かけるといっても、泳ぐわけでもなく、ましてや釣りをするでもなく、父がトモ釣りで誤ってひっかけてしまったオイカワやカワムツなどを、自分では完璧だと思っている川石で囲んだイケに入れ、一時、飼ってる気分になったり、回りの木切れや草や川の土で城やダムを作ったりと、今考えれば、父に似ずひとりで黙々と遊ぶ姿は、少なくともスポーテイーな子供ではなかったと、そんな自分を想いだしながら父から聞いた鮎の話を思い出していた。 鮎が好むコケは、川が清いのは勿論の事、より深くもなく・・浅くもなく・・余りにも急激な流れでもなく淀みでもない大自然の川として、より調和のとれた所に多く繁殖する。 そこには、これほど美しく美味である川魚はいないといわれる鮎達が、その大自然の中でその命を生きている。 だが、Tobaにとって鮎は美しいとは思うのだが、あの川魚特有の臭いと小骨の多さには今でも食するのに四苦八苦する。子供の頃はよくバチがあたると言われたものだった。 ■ 第1章 プロローグ/安芸国の鮎(1) 本作品は1996年度に書き下ろしHP公開したものをブログ用に著者の意思により転載したものです。(ブログ転載にあたり多少の手直しをしています) 制作・著作・管理・運営 マルチワークス/WEBマーケティング総研 SF小説 ザ・ラストセレクト1 警告 THE LAST SELECT VOL.1 WARNING [PR:資格教養講座] ★資格と教養のスクール フォーサイト [PR:アフェリエイト講座] ★個別コースに参加して人生が急に楽しくなりました [PR:英語講座] ★思ったことを瞬間的に英語で言えるようになるプログラム(特許申請中) [PR:美容技術者講座] ★ダイエットマスター ダイエットの資格! ![]() |
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| SF小説ザ・ラストセレクト1(警告)は、21世紀最大の難問、環境と防衛をテ−マにした近未来長編SF小説です。 |
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